研究概要


 生命現象に重要な役割を果たしているタンパク質や寄生虫など病原体の生存・増殖に関わっているタンパク質の立体構造を調べています。それによって、生命現象をタンパク質の作用機序という観点から分子レベルで理解することを目指しています。

 また、病気の原因タンパク質や病原体のタンパク質の立体構造に基づいて、反応を促進したり、阻害したりする薬物を設計することで、病気や感染症の治療薬の開発につなげます。

赤痢アメーバ由来グリセロールキナーゼの活性部位

主な課題

  1. 核酸およびレドックス調節パスウェイを標的とする抗寄生虫薬の開発
  2. 低酸素エネルギー代謝経路を標的にした分子創薬
  3. シアン耐性酸化酵素やグリセロールキナーゼを標的にした抗寄生虫薬リード化合物の創成
  4. さまざまなPLP酵素の構造機能相関の解明

共同研究先

・東京大学大学院医学系研究科

・長崎大学大学院熱帯医学グローバルヘルス研究科

・岡山大学農学部

・熊本大学大学院生命科学研究部

・佐賀大学医学部 など